なぜ「投資」より前に家計の“現実把握”が大切なのか
私たちが「お金を増やしたい」「将来に備えたい」と考えたとき、まず頭に浮かぶのは「投資」かもしれません。
でも、投資に手をつける前に、最も大切なのは――
「自分と家族のお金の流れを把握すること」
これをしっかりやることで、投資を始める土台ができ、無理なく、安心して資産形成に取り組めるようになります。
- 家計の収支バランスがわかる
- 「思ったより使っていた支出」が見えてくる
- 将来の出費・貯蓄目標とのズレに気づける
という意味で、とても重要な“第一歩”です。
家計の現状を知るための「最小限ステップ」
最初から「細かく項目を分けて完璧に記録しよう」とすると、多くの人は挫折しがち。実際、家計簿が続かない理由として「項目が多すぎる」「完璧さを求めすぎる」ことがよく挙げられます。
そこで、まずは次のように 「最低限の枠だけ」 で家計を“見える化”してみましょう：
📝 ステップ 1 — 支出を 3 つの項目に分けて書き出す
- 食費
- 固定費（家賃 / 光熱費 / 通信費など）
- その他（交際費・雑費・娯楽費など）
紙のノートでも、スマホのメモでも、アプリでも。とにかく “毎週1回だけ” 書き出すだけでＯＫ。
🔎 ステップ 2 — 1 週間後に数字を見返す
書き出した内容を見返すことで、次のようなことが分かるかもしれません：
- 「食費が思っていたより高かった」
- 「“その他”が意外と積み重なっていた」
- 「固定費が家計を圧迫していた」
こうした“気づき”こそが、後のムダ遣い削減や貯蓄の第一歩になります。
「完璧さ」は不要 — 続けやすさを優先する
家計簿や支出管理を挫折する人の多くは、「きれいに、完璧に記録しなければ」と思うあまり、途中でストレスを感じてやめてしまいます。ファイナンシャルフィールド+1
でも大事なのは「毎日レシートを付ける」ことではなく、
「自分がどれだけ使って、どこに使っているのか」を、ざっくりでも“見える化”すること。
たとえ細かい数字がズレていたとしても、ざっくり月の傾向がつかめれば、それで十分。
少しずつ、ムリのないペースで。
それが、将来的な「投資」「貯金」「備え」のための、無理のない土台になります。
「現実を知る」ことで得られるメリット
この「家計の現状把握」を習慣にすることで、次のような効果があります：
- 自分が思っていたより「使いすぎていた」ことに気づく → 無駄遣いが減る
- 将来の貯蓄目標や投資資金の見通しが立てやすくなる
- 金銭の流れが“見える化”される安心感 → 家計のストレスが減る
そして、こうやって土台を固めた後なら、「投資」も「貯金」も、焦らず・無理せず・安心して始められるようになります。
今日からできる、シンプルな一歩
もしあなたが今、「貯めたい」「将来のために動きたい」と思っているなら、ぜひ次のようにしてみてください：
- 紙のノートでもスマホメモでもいいので、1週間の支出を「食費／固定費／その他」の3項目で記録
- 週末に「どれくらい使ったか」をざっと見返すだけでＯＫ
- 「思ったより使っているかも」と感じたら、1か月続けて傾向をつかむ
そして、その結果をもとに、「無理のない範囲で貯蓄」「余裕があれば少額投資」「将来への備え」などを考えてみましょう。
プロフィール
ファイナンシャルプランナーのShioと申します。
小学生の息子２人と夫の４人暮らし。FP１級・宅建士・簿記２級を持ち、
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