――“自分の意思を信用しない”仕組みづくり――
「貯めたいのに、なぜか貯まらない」。多くの人が抱える悩みは、性格の問題ではありません。人は意志だけでは続けられないことを前提に、家計の仕組みを整えることが大切です。
今回は、投資を始める前に必ず整えておきたい基盤づくり。「頑張らなくても貯まる状態」を作るための、最も効果の高い方法をご紹介します。
■ ポイントは「先取り」ただひとつ
貯蓄がうまくいかない理由は、“余ったら貯める”方式に依存しているからです。日々の支払いに追われると、どうしても残らなくなり、結果的に貯蓄ゼロの月が続きます。
- 給料日当日に自動で別口座へ振替
- 金額は少額でOK（5,000円〜1万円程度）
- 意志ではなく仕組みに任せることが肝心
■ 自動化は強力な味方
サブスクを見直して浮いた分を先取りに回すのも◎。大切なのは、人のやる気に頼らないこと。自動振替の仕組みを一度作ってしまえば、忙しい日や疲れた日でも勝手に貯まります。
■ 「投資より先に」仕組みを整える理由
投資は余剰資金があってこそ安定して続けられます。家計が整っていない状態で投資を始めると、急な出費で資産を取り崩すことになり、資産形成が遠回りになります。
先取り貯蓄を軸にした“仕組み化”は家計の基盤を強くします。この土台ができれば、無理なく投資に回せる余裕が生まれます。
■ 継続できる人が強い
貯蓄も投資も特別な才能は不要。大事なのは「続く仕組み」を持つこと。行動のハードルを下げれば、家計はまだまだ伸びます。
投資を始める前に、まずお金との向き合い方を整えること。これが未来のあなたにとって最大の“リターン”になるはずです。
――著者プロフィール――
ファイナンシャルプランナーのShioと申します。小学生の息子2人と夫の4人暮らし。FP1級・宅建士・簿記2級を持ち、身近なお金の話題を生活目線でわかりやすく発信しています。旅行やランニングが趣味で、家族で楽しむ「近場旅」や「節約のコツ」も紹介中。
「知ることでお金に強くなる」をテーマに、YouTube・Instagram・noteで発信中。
