金利と注意点をやさしく解説します
前回の記事では、**「なぜ楽天銀行の証券担保ローンに興味を持ったのか」**について書きました。
国内株式を中心に保有している私にとって、
“株を売らずに資金を借りられる”という仕組みはとても魅力的でした。
一方で、「借り入れ」という言葉に抵抗がある方も多いと思います。
もちろん慎重な姿勢は大切ですし、誰にでもおすすめできるものではありません。
今回は、できるだけやさしく、そして実際に使ったからこそ分かった注意点を交えながら、楽天銀行の証券担保ローンの仕組みをまとめます。
借入額に応じて金利が変わる仕組み
楽天銀行の証券担保ローンは、借りる金額によって金利が段階的に下がるという特徴があります。
- 100万円以下:年 3.875%
- 100万円超〜1000万円以下:年 2.875%
- 1000万円超:年 1.875%
一般的なカードローンとは違い、借入額が大きいほど金利が下がるのがポイントです。
ただし、
「じゃあたくさん借りたほうが得だよね?」
という考えは危険です。
金利が低くても、借り入れには当然リスクがあります。
詳しくは後ほどまとめます。
具体的に利息はいくら?(500万円・1000万円でシミュレーション)
数字で見るとイメージしやすいので、2つの例を出してみます。
● 500万円を借りた場合
- 金利:2.875%
- 年間の利息:143,750円
→ 月あたり 約11,980円
● 1000万円を借りた場合
- 金利:1.875%
- 年間の利息:187,500円
→ 月あたり 約15,625円
「1000万円借りても月1.5万円くらいなんだ」と思う方もいるかもしれませんが、
利息は“必ず発生するコスト”ですし、相場次第で担保価値が下がる可能性もあります。
配当利回りと組み合わせるとプラスになるケースも
もし、平均して年4%前後の配当利回りの銘柄を保有していた場合、
受け取る配当 > 支払う利息
となり、結果的に手元資金を減らすことなく運用できるケースもあります。
私が担保ローンに興味を持った理由の一つも、
まさに **「株を売らずに、資金を確保できる」**点にあります。
実際に使って分かった“落とし穴”
→ すべての銘柄が担保にできるわけではない!
ここは想像以上に重要なポイントです。
私は最初、
「国内株なら大体担保にできるでしょ」
と思っていたのですが…
調べてみると 担保不適格銘柄 が意外と多いことが分かりました。
楽天証券の方針として、以下のような銘柄は対象外です。
- 業績が不安定な銘柄
- 流動性が低い銘柄
- 上場廃止リスクがある銘柄
- その他、担保価値が不十分と判断された銘柄

※最低売買単元での売買代金が30,000円未満の銘柄は担保不適格になるという表記がありますが
最近はNTT(9432)やソフトバンク(9434)などは対象銘柄に追加されました。

「思ったより担保にできる銘柄が少ない…」
これは実際に調べてみて初めて分かりました。
借り入れを検討している方は、ここが最重要ポイントです。
借り入れ依存は禁物。リスクは必ず理解しておく
担保ローンは便利な反面、リスクを伴う仕組みです。
● 主なリスクはこの3つ
- 株価下落
→ 担保価値が下がり、追加担保や返済が必要になる - 配当の減配・無配
→ 期待していた配当利回りが崩れる - 借り入れが習慣化する
→ 気づけば借入額が増えていた…という事態に
担保ローンはあくまで
「資産形成の効率化のための道具」
であり、借り入れることが目的になってしまっては本末転倒です。
まとめ:大切なのは「余裕のあるラインを決めておくこと」
楽天銀行の証券担保ローンは、
うまく活用すれば資金効率を上げられる魅力的な仕組みです。
- 金利が段階的に下がる
- 配当と組み合わせて活用できる
- 株を売らずに資金を作れる
などのメリットがあります。
ただし同時に、
- 担保にできない銘柄があること
- 株価下落によるリスク
- 借入依存の危険性
も理解しておく必要があります。
次回の記事では、
今回の注意点を踏まえたうえで、
「では私はどう活用していくのか?」
という具体的な運用方針をまとめていきます。
【プロフィール】
ファイナンシャルプランナー Shio
小学生の息子2人と夫の4人暮らし。
FP1級・宅建士・簿記2級を保有。
「身近なお金の話」を生活者目線でやさしく発信中。
旅行・ランニングが趣味で、家族で楽しめる“近場旅”や“節約の工夫”も紹介しています。