定時で帰るたびに、少しだけ胸がざわつく。
本当はもう少し残った方がいいのではないか。自分が帰った後の仕事は、誰かの負担になっていないだろうか。そんな思いを抱えながら、学童へ向かう足を速める日々です。家庭を優先する選択をしているけれど、どこか後ろめたい気持ちが消えない。周囲にどんな言葉をかければいいのかも、いまだに正解がわかりません。今回は、そんな私が職場の仲間に感謝を伝えようとした小さな出来事について書いてみます。同じように悩むパパママの背中を、そっと押せたらうれしいです。
定時で帰るという選択
私は基本的に残業をせず、定時で退勤しています。
学童のお迎え、夕食の準備、片付け。帰宅後もやることは山積みです。
でも、私が帰ったあとに残る仕事は、班のメンバーが引き受けてくれています。
若いメンバーも多く、きっと早く帰りたい日もあるはずです。自分の時間だって大切にしたいはず。それでも何も言わず、「大丈夫ですよ」と背中を押してくれる。
その優しさに、甘えているのではないか。
そんな思いが、ふとした瞬間に込み上げます。
バレンタインをきっかけに
バレンタインが近づいたある日、私は小さなチョコを買いました。
でも「イベントだから配る」という感じにはしたくありませんでした。
そこで、「残業のお供にどうぞ」とカップラーメンに小さなチョコを添えて、同じ班のメンバーに渡しました。
正直、自己満足かもしれないと思いました。
モノを渡すより、仕事で返した方がいいのではないか、と。
それでも、言葉にしなければ伝わらない気持ちがある。
「いつもありがとうございます。本当に助かっています。」
そう伝える時間をつくれたことは、自分にとって大きな一歩でした。
感謝は“完璧”じゃなくていい
感謝の伝え方に、正解はないのだと思います。
立派な品物でなくてもいい。特別な日でなくてもいい。
・一言の「ありがとう」
・ちょっとした差し入れ
・メッセージカード
・家族への「いつも助かってるよ」のひと言
それだけでも、空気は少しやわらかくなります。
私たちは、支え合いながら働いています。
今は助けてもらう側かもしれない。でも、違う形で誰かを支える日がきっと来る。
伝える勇気を、少しだけ
定時で帰ることに、罪悪感を抱く必要はない。
でも、支えてくれる人がいることを忘れないでいたい。
だから私は、これからも迷いながらでも伝えていこうと思います。
完璧な言葉でなくていい。少し照れくさくてもいい。
「ありがとう」と言うその勇気が、
きっと明日の関係を、少しだけあたたかくしてくれるはずだから。