子どもの「これ欲しい!」には、不思議な力がありますよね。普段なら値段を見て一度立ち止まれるものでも、「子どものため」と思うと、つい財布のひもが緩んでしまう。特に流行りものとなると、「今しか手に入らないかも」「仲間外れにならないかな」と気持ちが焦り、多少高額でも買ってしまった経験があるパパママは多いのではないでしょうか。
最近、小学生の女の子の間で流行しているという「ボンボンドロップシール」。我が家には女の子はいないのですが、なぜか小学生の息子が「欲しい」と言い出しました。話を聞いてみると、お友達の間で話題になっていて、自慢したい気持ちもある様子。そこで我が家が取った、ちょっと意外な選択がありました。この出来事は、流行との付き合い方や衝動買いを防ぐヒントを改めて考えるきっかけになったのです。
よくよく考えてみると、私自身も子どもの頃はシール集めに夢中でした。引き出しの奥に眠っていた昔のコレクションを久しぶりに引っ張り出してみると、立体的でぷっくりしたシールがいくつか出てきました。もちろん「ボンボンドロップシール」なんて名前ではありません。でも、息子に見せてみると「これこれ!」と目を輝かせ、大喜び。新しいものを買わなくても、十分に満足してくれた様子でした。
流行りものというのは、形や名前を変えながら巡ってくるものなのだなと、改めて感じます。今はどこの売り場でも品薄で、ネットでは高額で取引されていると聞くと、「ちょっと高すぎない?」と冷静な自分が顔を出しますが、欲しい立場になるとそう簡単には割り切れません。もし我が子が女の子だったら、私も必死に探していたかもしれないな、と思います。
少し話はそれますが、コロナ禍でマスクが品薄になった頃のことを思い出しました。不安が先に立ち、どんな値段でも「今買わなきゃ」と思ってしまった経験、きっと多くの方があるのではないでしょうか。トイレットペーパーや日用品も、「なくなる」という噂ひとつで、物の価値が急に違って見えてしまう。物そのものは変わらないのに、希少性が判断を鈍らせてしまうのですよね。
だから我が家では、日用品は少し多めにストックするようにしています。トイレットペーパーやティッシュ、水などはまとめ買い。収納場所は取りますが、災害対策も兼ねていると思えば、気持ちも少し楽になります。
とはいえ、シールのように「今すぐ欲しい!」という気持ちを完全に抑えるのは難しいものです。衝動買いをゼロにすることはできなくても、少し立ち止まって「家に似たものはなかったかな?」と考えてみる、過去のものを一緒に掘り出してみる。そんな小さな工夫だけでも、気持ちが落ち着くことがあります。
流行に振り回されすぎず、でも楽しむ気持ちは大切に。親も子も、ほどよい距離感で流行と付き合っていけたらいいなと思います。