最近、金価格の急落や暴落といったニュースを目にし、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
「安全資産」と言われてきた金でさえ、大きく値下がりする様子を見ると、この先どうなるのだろうと心がざわついてしまいますよね。短期間の値動きはインパクトが強く、つい感情的になりがちです。
そんなときに試してみてほしいのが、時間軸を変えて相場を見ること。直近の下落だけでなく、1年、10年といった長いスパンで眺めることで、同じ価格の動きでも印象が大きく変わることがあります。
本記事では、金価格のグラフをもとに、視点を少し引いて見ることで不安を和らげるヒントをお伝えします。相場に振り回されすぎないための、ひとつの考え方として読んでいただけたら幸いです。
直近3ヶ月の金価格を見てみる

画像:SBI証券HPより
金価格については、「急落」「暴落」といった強い言葉とともに報じられることが増えました。
まずは、直近3ヶ月の金価格の推移をグラフで確認してみます。
これまで上昇基調が続いていた金価格ですが、ここ最近は確かに大きく下落しているのが分かります。
グラフだけを見ると、「このまま下がり続けるのでは」と不安になるのも無理はありません。
なお、グラフ上に表示されている「oz」という単位は、トロイオンスと呼ばれる貴金属特有の単位です。
1トロイオンスは約31g。貴金属店などで販売されている、手のひらに収まるサイズの金貨が「1オンス」として売られているイメージを持っていただくと、感覚的に分かりやすいかと思います。
不安を感じたら、時間軸を変えてみる
「急落」「暴落」という言葉が並ぶと、どうしても目線は短期に向きがちです。
そこで、少し時間軸を広げて金価格を見てみます。

画像:SBI証券HPより(1年間の価格推移)

画像:SBI証券HPより(10年間の価格推移)
確かに、ここ数日・数週間で見れば大きな動きがあったのは間違いありません。
ですが、1年前と比べるとどうでしょうか。さらに10年前と比べると、印象は大きく変わってくるのではないでしょうか。
短期の下落だけに注目していると強い不安を感じますが、長いスパンで見ることで「大きな流れの中の一部」と捉えられるようになります。
金価格を実感した、個人的なエピソード
少し個人的な話になりますが、昨年5月に結婚10周年を迎え、金の指輪をプレゼントしてもらいました。
その当時すでに金の値上がりは話題になっており、購入を検討していたブランドも、例外なく値上げの対象になっていました。
「来月から価格改定があります」という案内を見て、ボーナスを待つつもりだった気持ちは一変。
慌てて銀座に向かい、値上がり前の価格で購入しようと、いわゆる駆け込みをしました。
同じように考える方が多かったようで、ブティックを3店舗回って、ようやく購入できたのを覚えています。
そのときと比べても、今の金価格はずいぶん高い水準にあります。
相場は、あとから意味づけされるもの
もちろん、これから金価格がさらに下がり続ける可能性もあります。
一方で、あとから振り返ったときに「あれは上昇途中の一時的な下げだった」と捉えられるかもしれません。
未来のことは、誰にも分かりません。
ただ、「暴落」「急落」といった言葉は、必要以上に不安を煽ることもあります。
そんなときこそ、
時間軸を変えてグラフを見る
それだけで、気持ちが少し落ち着くこともあります。
同じ数字でも、どこから見るかで印象は大きく変わります。
今回の記事が、金相場のニュースに触れたとき、冷静さを取り戻すひとつのヒントになれば幸いです。
【プロフィール】
ファイナンシャルプランナーのShioと申します。
小学生の息子2人と夫の4人暮らし。FP1級・宅建士・簿記2級を保有し、
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旅行やランニングが趣味。家族で楽しむ近場旅や、無理のない節約の工夫も紹介中。
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