「防災の備え」と聞くと、防災リュックや備蓄品を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。もちろん、それらはとても大切です。ただ、共働き世帯にとって、日中は家を空け、子どもと離れて過ごす時間が長いのが現実です。もしその時間に災害が起きたら、私たちは何を持ち出せるのでしょうか。そもそも家に戻れるのでしょうか。子どもの学校の宿題をきっかけに、そんな「前提」から防災を考え直してみました。完璧な備えではなく、ダメージを少しでも小さくするために、日常の延長でできること。そのヒントを整理してみたいと思います。
子どもの宿題がくれた、立ち止まるきっかけ
先日、子どもが学校で「もしもの時の備え」について学び、親がそれにコメントするという宿題が出ました。
話を聞くと、
・暗い中での避難は危険なので、できるだけ明るい時間に動くこと
・命を守るため、なるべく身軽に行動すること
という、大切なポイントが伝えられていたようです。
どれも正しいし、納得できる内容です。特に「まずは逃げる」「命を優先する」という考え方は、何度でも確認しておきたいことだと感じました。
防災リュックより前に考えたこと
身軽に避難する、という話になると、「防災リュックを用意しよう」という結論にたどり着きがちです。我が家もそうでした。
ただ、そこでふと立ち止まりました。
共働きで、日中は家を空けていることが多い我が家。もし外出先で大きな地震が起きたら、防災リュックを取りに家へ戻れるとは限りません。
そう考えると、「いざという時は、何も持ち出せない可能性が高い」という前提で考えておく方が、現実に近いのではないかと思いました。
「持てない前提」でできる備え
何も持ち出せないかもしれない。
そう考えたときに浮かんだのが、平常時からできる備えです。
例えば、
・大事な書類や写真をデータ化しておく
・クラウドに保存して、どこからでも見られる状態にしておく
物は失われる可能性がありますが、データとして残しておけば、災害後の生活再建の助けになります。これは、防災リュックが使えない状況でも、私たちを守ってくれる備えだと感じました。
物を減らすことも、防災の一つ
日頃から物は少ない方が管理しやすいですが、防災の視点で見ても同じだと思います。
物が少なければ、
・大切なものが分かりやすい
・避難時の判断が早くなる
・被災後の片付けの負担も減る
「何を足すか」だけでなく、「何を持たないか」を考えることも、備えの一部なのだと改めて感じました。
完璧を目指さず、前提を整える
防災は、完璧を目指すと苦しくなりがちです。
だからこそ、
「どんな状況で災害が起きそうか」
「その時、自分たちは何ができそうか」
そんな前提を整えておくことが、大事なのではないでしょうか。
共働き世帯にとっての防災は、日常と切り離された特別なものではなく、暮らし方そのものの延長にある。
子どもの宿題をきっかけに、そんなことを考えた一日でした。