こんにちは。
「教科書通りにいけば、インフレ局面では株が強いはず」 頭ではわかっていても、いざ買い物をしたときに「高くなったな……」と溜息をついてしまうことはありませんか?
実は、私たち40代前後の世代は、物心ついた頃からずっと「デフレ」の時代を生きてきました。価格は下がるのが当たり前。そんなマインドセットが染み付いている私たちが、今どのように資産運用と向き合うべきか。
最近の日常のひとコマから、これからの時代の「強い企業」の条件を考えてみました。
「値上げ=悪」というデフレ脳からの脱却
最近、お気に入りのケーキ屋さんへ行った時のことです。ショーケースを見て「あ、また少し高くなったな」と感じました。
かつての私なら「高いから今日はやめておこう」と家計管理のブレーキをかけていたかもしれません。しかし、小麦粉やバター、そして電気代の高騰が連日のようにニュースで流れる今、ふとこんな会話が聞こえてきました。
「これだけ原材料が上がっているんだから、値上げは当然だよね」
そこにあったのは、冷めた諦めではなく、品質を維持しようとするお店への「納得感」でした。
インフレ下で差別化される「強い銘柄」の正体
株式投資の投資先を選ぶ際、よく「インフレに強い企業を選べ」と言われます。教科書的な正解は「コスト上昇分を販売価格に転嫁できる企業」です。
しかし、ビジネスの現場ではそれが何よりも難しい。 特にデフレが長かった日本では、価格を上げる決断には相当な勇気が必要です。ここで重要になるのが、投資用語で言うところの**「価格決定権」**です。
私がケーキ屋さんに感じた「高くても、やっぱりここのが食べたい」という感情。 これこそが価格決定権の本質です。
- 単なるコスト転嫁: 嫌々値上げし、客離れが起きる
- 価値ある値上げ: ファンが納得し、愛着を持って買い続ける
この差別化ができている企業こそが、インフレ下でも利益率を維持し、株価を伸ばしていける「本当に強い銘柄」だと言えます。
40代からの資産運用:感性を磨く投資
私たちは、デフレという特異な時代を生き抜いてきました。だからこそ、「安さ」の限界も、「適正な価格」の重みも知っています。
これからの資産運用では、決算書の数字を追うだけでなく、自分の生活圏内で「値上げしても応援したいと思えるか?」という感性を大切にしてみてください。
「納得感のある値上げ」を受け入れることは、企業の成長を後押しすること。 そしてそれは、巡り巡って投資家としての自分に返ってくるはずです。
日常の小さな気づきを、未来への投資に繋げていきましょう。