毎月末、口座に分配金が振り込まれるタイミングが訪れると、やはり少し心が躍ります。私にとって、月末の密かな、そして一番の楽しみです。
現在、私は毎月分配型の投資信託(投信)を2種類保有しているのですが、そのうちの1本が、我が家のインカムゲイン(分配金や配当金)の大部分を占める大きな柱となっています。
それが、投資家の間で「世界のベスト」という愛称で親しまれているファンドです。
他にも高配当の個別株をいくつか保有してはいますが、金額的に見ても、やはりこの「世界のベスト」があるのとないのとでは、月末の口座の“見栄え”が大きく違ってきます。
今回は、一般的には「おすすめしない」と言われがちな毎月分配型投信について、私がどのようなスタンスで保有し、資産運用に活かしているのかをリアルにお伝えします。
我が家のインカムの柱「世界のベスト」とは?
この投資信託の正式名称は、「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」といいます。純資産総額が3.8兆円を超える、非常に規模の大きな大人気ファンドです。
主な投資対象は、日本を含む世界中の「独自の強みを持つトップクラスの企業(プレミアム企業)」。成長性と配当のバランスが良い銘柄を厳選して運用されています。
SBI証券のウェブサイトに掲載されている情報(2026年5月29日時点)によると、現在のファンドのステータスは以下のようになっています。
- 基準価額: 9,028円(前日比 +3円 / +0.03%)
- 純資産総額: 3,819,584百万円(約3.8兆円)
- 直近分配金(税引前): 150円(1万口あたり / 2026年5月25日決算)
- 分配金利回り: 22.25%
直近でも毎月150円の分配金を出し続けており、画面上の「分配金利回り」を見るとなんと22.25%という、驚異的な数字が並んでいます。
一般論としての「非推奨」と、私の冷静な距離感
ネットや本のマネー特集を見ると、毎月分配型の投資信託を収入の糧にしたり、資産形成の主軸にしたりするのは「あまりおすすめできない」と言われています。これについては、私もプロの意見とまったく同感です。
資産を最大化するための効率(複利効果)を最優先に考えるなら、分配金を出さずに自動で再投資してくれるインデックスファンド等を選んだ方が有利なのは百も承知です。
また、現在の22%を超えるような高い分配利回りは、世界的な株高や為替相場に大きく左右されるものであり、正直に言って「不自然に高すぎる」と感じる部分もあります。これが長く、永遠に続くわけがないことも理解しています。
だからこそ、私はこのファンドを妄信していません。「波が引くときは、いつでもここから撤退(売却)できるように」と頭の中でしっかりと構え、リスク管理とポジション管理をしながら、あえて保有し続けているという形です。
効率だけでは測れない「目に見える副収入」がくれるもの
手元に入ってきた分配金は、生活費などで消費してしまうわけではなく、基本的にはまた次の投資(元本への買い増しや、他の高配当株の購入など)に回しています。やっていること自体は、実質的な「再投資」と変わりありません。
それなら「最初から分配金なしのファンドで自動再投資させればいいじゃないか」と思われるかもしれません。しかし、私にとって「一度『副収入』として自分の口座にお金が入ってくるのを、目で確認できること」には、効率の良さ以上の大きな価値があります。
「今月もこれだけのインカムがあった」と目で見て実感できることは、日々の暮らしに言葉以上の安心感を与えてくれます。不労所得の手触りを感じられる瞬間があるからこそ、日々の仕事や生活にも前向きになれるのです。
そして、「もしこの手取りをもっと増やすことができたら、あんなことやこんなことができるかもしれない」と、未来の選択肢をより具体的にイメージしやすくなります。これこそが、私にとって投資を楽しく、そして長く続けるための「モチベーションの源泉(エンジン)」になっています。
まとめ:自分なりのバランスで投資を楽しもう
投資の手法に「絶対の正解」はありません。
資産最大化の効率だけを追い求めて、数字の変動に一喜一憂し、息切れして市場から退場してしまうくらいなら、自分なりの「楽しみ」や「心の安定剤」を適度に組み込みながら、心地よく長く市場に居続けることの方がずっと大切だと考えています。
これからも「世界のベスト」とは適度な緊張感を保ちつつ、月末のささやかな楽しみをエネルギーに変えて、一歩一歩マイペースに資産を育てていきたいと思います。